老健ってあんまり聞いたことがないのですが、何のことですか?
こんなお悩みを解決します。
- 老健の特徴
- 老健のサービス
本 記 事 の 信 頼 性
老健とは、介護老人保健施設のことです
さまざまな介護施設の中には、老健と呼ばれる介護老人保健施設があります。
本記事では介護職への転職を考えていて、老健について知りたい方へ「老健の基本」を解説しています。
この記事を読めば、老健についての必要な知識が身につき、転職活動に生かすことができますよ。
[st-kaiwa1 r]本記事では、介護老人保健施設のことを「老健」と統一して呼びます
老健の特徴
老健とは高齢者の在宅復帰を目的に、リハビリケアや医療ケアのサービスを充実させた公的な介護施設のことです。
老健は病院から退院したものの、身体の状況によって家に帰るのが難しい方がリハビリを目的に利用する方が多くいます。
では老健を利用する方や、老健の施設について掘り下げていきましょう。
老健を利用する方
老健を利用できる方は、原則65歳以上で要介護1以上の介護認定を受けている方が対象です。
老健の利用は在宅復帰を目的にしているので、入所期間は3ヶ月〜6ヶ月とされています。
とはいえ、身体の状態によっては1年以上入所している方もいます。
[st-kaiwa1 r]私が勤務していた老健には、病院の入退院を繰り返しながら8年入所している方がいました
老健を利用する方は、以下のように分けることができます。
老健を利用する方
- 通常入所
- ショートステイ
- デイケア(デイサービス)
通常入所は一定期間施設で過ごす方が該当します。
ショートステイは在宅で介護をしている家族が体調を崩したり、家を空ける用事ができたときに、数日間だけ老健を利用する方が対象になります。
デイケアは基本的には在宅で、日中だけ老健を利用する方を指します。
老健の施設
老健の施設はリハビリケアを目的にしているので、機能訓練室が充実しています。
また、食堂やお風呂場などの生活に必要な設備が完備されています。
一方で、居室の形態は施設ごとに違いがあるので、どのようなタイプがあるのか見ていきましょう。
居室は以下4つのタイプがあります。
居室のタイプ
- 多床室
- 従来型個室
- ユニット型個室
- ユニット型個室的多床室
「多床室」は2人〜4人で1部屋を利用し、「個室」は1人1部屋を利用できます。
多床室、個室ともに、生活に必要な設備は共用設備です。
[st-kaiwa1 r]老健の多くは多床室が多いです
また「ユニット型個室」は、10人前後を1ユニットとして生活するタイプです。
部屋は1人につき1部屋あります。
[st-kaiwa1 r]部屋は壁で仕切られているので、プライバシー面は安心ですね。
一方、「ユニット型個室的多床室」は、ユニット型個室と同様10人前後を1ユニットとして生活するタイプです。
[st-kaiwa1 r]ユニット型個室との違いは、1人ずつの部屋が簡易的な壁で仕切られている点です
ユニット型の2つのタイプも、生活に必要な設備は共用で利用できます。
老健のサービス
この章では、老健が実際に行なっているサービスについて役割別に解説します。
老健は介護職員以外にも多くの職種の方が携わる施設です。
どのような職種の方が携わり、どんなサービスを行なっているのか参考にしてみてください。
介護職員
介護職員が行う主なサービスは、以下の通りです。
介護職員が行う主なサービス
- 身体介護
- 生活援助
身体介護は主に入浴や排泄、食事の介助などが該当します。
生活援助は居室の清掃やシーツ交換、着替えの洗濯などを行ないます。
頻度は少ないですが、誕生日会などのレクリエーションを実施する役割もあります。
[st-kaiwa1 r]介護職員の1日のスケジュールを紹介した記事もありますので参考にしてみましょう。
看護師
看護師は、手厚い医療ケアを行なうための需要な役割を担っています。
役割の例はこちらです。
看護師の役割
- 内服薬の管理
- 床ずれ(褥瘡:じょくそう)の予防・処置
- たん吸引
- 経管栄養
- バイタルチェック
また老健は入所者100人あたりにつき、最低1人の医師が常駐しています。
利用者さんの容体の急変にも対応できる体制が老健の特徴です。
リハビリスタッフ
老健はリハビリを目的にしている施設なので、リハビリ専門のスタッフが常駐しています。
リハビリスタッフの具体的な職種は、主に3つあります。
リハビリスタッフの主な職種
- 理学療法士
- 作業療法士
- 言語聴覚士
理学療法士は、身体機能の回復を目的にトレーニングを行なう役割があります。
また作業療法士は、日常生活を送るための動作を訓練する役割を担っています。
一方、言語聴覚士は失語症や聴覚障害の方に対して自立を支援するための訓練を行ないます。
[st-kaiwa1 r]それぞれの役割の違いを把握しましょう
栄養管理士
入所者100人以上の老健は、栄養士を1人以上配置しなければなりません。
栄養士は食事の栄養を監修し、献立を考える役目があります。
老健を利用する方の一人一人の状態を考慮して、食事を考えるのが栄養士の重要な役割です。
まとめ
ここまで、老健の特徴やサービスについて紹介しました。
老健は在宅復帰を目指した施設なので、医療ケアやリハビリケアが充実している点がいちばんの特徴といえます。
老健の基本について知った上で、老健で働くことに興味が湧いた方は下記の記事もチェックしてみてください。
[st-kaiwa1 r]「老健で働くこと」にフォーカスした内容になっています
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