介護の初心者がつまずくことって何ですか?
こんなお悩みを解決します。
- 介護の初心者がつまずく口腔ケアとは
- 口腔ケアの方法
- 口腔ケアの難しさ
- 口腔ケアのコツ
本 記 事 の 信 頼 性
介護の初心者がつまずきやすいこと、それは「口腔ケア」です。
口腔ケアとは、口の中を清潔に保つケアのことです
他人の口をケアすることに対して、きついと感じる方も多いと思います。
[st-kaiwa1 r]私も介護職をはじめた頃は、口腔ケアに正直抵抗がありました…
本記事では口腔ケアの基本や方法、コツまですべて紹介します。
口腔ケアをしっかり理解して、自信をつけましょう!
介護初心者がつまずく「口腔ケア」とは
口腔ケアとは、口内環境をきれいに保つことです。
私たちが虫歯や歯周病を防ぐために毎日行っている歯磨きも、口腔ケアのひとつです。
ここでみなさんに知っていただきたいのは、介護で行う口腔ケアはもっと多くの目的があるということです。
[st-kaiwa1 r]介護的口腔ケアは、ただきれいを保つだけじゃないんです!
この章では、口腔ケアを行う目的や効果について掘り下げていきましょう。
口腔ケアの目的
口腔ケアの目的は次の通りです。
- きれいを保つ
- 潤いを与える
- 口腔内細菌による感染予防
- 口腔機能の低下を予防
口腔ケアをすることは、ただ清潔な状態を保つためだけではありません。
実は、口腔内の細菌が全身の機能を脅かすことがあります。
また、口腔内が汚れていると、味覚を感じにくくなり食欲も低下してしまいます。
さらに、口腔機能が低下すると、噛む・飲み込む・話す・呼吸をするなどの動作にも影響が出ます。
[st-kaiwa1 r]このように、口腔ケアを怠ってしまうと、身体の機能全体に影響が及んでしまいます
まずは、口腔ケアの重要性を理解しましょう。
口腔ケアの効果
口腔ケアの具体的な効果は、次の通りです。
- 自浄作用の機能を維持
- 認知症を予防する
- QOLの向上
口腔ケアをすることで、唾液が多く分泌されます。
実は、唾液には歯や舌の表面についた細菌を洗い流す作用があります。
[st-kaiwa1 r]口腔ケアは唾液を多く分泌して、自浄作用を促す効果があるんです!
また、食べ物を口から食べる行為は脳に刺激を与え、脳の活性化を促しています。
[st-kaiwa1 r]脳の活性化は、認知症予防に効果があるみたいです
一方、口腔ケアはQOLの向上にも役立っています。
食べる・コミュニケーションを取ることは、口腔機能を維持しているからこそできる行為です。
口腔ケアをすることで、美味しく楽しく食べることができるので、豊かな生活にも繋がります。
口腔ケアの方法
ここからは、口腔ケアの方法を紹介します。
口腔ケアは利用者さんの状態に合わせて、次の3つの方法で行います。
口腔ケアの方法
- ブラシで磨く
- スポンジで汚れをとる
- 指にウェットシートやガーゼを巻きつけて汚れをとる
ブラシでは取りきれない、舌や頬の内側などの口腔内の汚れを取り除くのにスポンジを使用します。
口腔ケアで使うスポンジは口腔内に刺激を与え、筋肉をほぐす役割もあります。
一方でうがいできる方は、下の写真のような入れ物をうがい受けとして使います。
[st-kaiwa1 r]ちなみに、うがい受けのことを「ガーグルベースン」と呼びます
また、寝たきりの方や口が開かない方の口腔ケアは、手袋をして指を使って汚れを取り除きます。
口腔ケアの難しさ
ここまで、口腔ケアの目的や方法を紹介し、口腔ケアに関する重要性を知っていただけたかと思います。
この章では、私が介護職をはじめてまもない頃に感じた「口腔ケアの難しさ」を紹介します。
[st-kaiwa1 r]口腔ケアのイメージを掴んでみましょう!
口腔ケアの難しさ①|怖い
ご自身で口腔ケアをできる方は、なるべくご自身で行ってもらいます。
一方で寝たきりの状態や認知症の方など、ご自身では口腔ケアが難しい場合は職員が行います。
[st-kaiwa1 r]私は口腔ケアをはじめて間もない頃、「怖さ」を感じました
怖いと思った理由は、次の2つです。
- むせてしまいそう
- 噛まれそう
まず、いちばん怖さを感じたのは利用者さんがむせてしまうのではないか、ということです。
実際に、口腔ケアで唾液が多く分泌し、唾液でむせてしまったこともありました。
また、口腔ケアをしているときに口が閉じて噛まれそうになったことも…。
慣れるまでは、怯えながら口腔ケアをしていたのを覚えています。
口腔ケアの難しさ②|口が開かない
口腔ケアをしたいのに、なかなか口が開かない利用者さんがいました。
[st-kaiwa1 r]「口の中をきれいにしますね」と声をかけても、歯を食いしばってしまうんです
口腔用のスポンジを口の中に入れた瞬間、歯を食いしばってしまうのでなかなか上手くいきませんでした。
口腔ケアの難しさ③|ちゃんとできているかわからない
ほとんどの場合、口が大きく開いた状態で口腔ケアができないため、汚れが本当に取れているのか不安になることが多かったです。
特に、認知症の方や寝たきりの方との意思疎通が厳しく、磨き残しの有無を確認できなかったので難しさを感じました。
口腔ケアのコツ
前章では、私が実際に感じた口腔ケアの難しさを紹介しました。
[st-kaiwa1 r]「なんだか難しそう…」と不安に思う方も、大丈夫です!
ここからは、介護初心者でも簡単にできる口腔ケアのコツを2つ紹介します。
口腔ケアのコツは、次の通りです。
- 利用者さんの体勢を確認する
- 利用者さんの緊張をほぐす
ではひとつずつ探ってみましょう。
口腔ケアのコツ①|体勢の確認
1つめは、利用者さんの体勢を確認することです。
具体的には、頭や首、顎の位置を確認しましょう。
頭や顎が上を向いていると、唾液によるむせや誤嚥性肺炎を引き起こしてしまいます。
[st-kaiwa1 r]腰を深くかけてまっすぐ座り、顎を少し引いてもらいましょう
一方、座位が取れない方の口腔ケアをベッドで行う場合は、ベッドの角度に注意が必要です。
[st-kaiwa1 r]ベッドの角度は45〜60度がよいです
ポイント
- 座位が取れる方は、腰を深くかけて真っ直ぐ座ってもらう
- 顎を少し引いてもらう
- ベッドで口腔ケアをする場合は角度を45〜60度にする
口腔ケアのコツ②|緊張をほぐす
2つめは、利用者さんの緊張をほぐすことです。
[st-kaiwa1 r]ちなみに今から紹介するコツは、口が開かない利用者さんに対して効果的ですよ!
緊張のほぐし方は次の2つです。
緊張のほぐし方
- 雑談をして安心感を感じてもらう
- 顔周りの筋肉をほぐす
緊張をほぐすには、心と身体の2つのアプローチが有効です。
まずは「今日のご飯はおいしかったですか?」など、雑談をすることで心の緊張をほぐしてあげましょう。
緊張がほぐれると、口を開けてくれるかもしれません。
それでも口が開かない場合は、身体の筋肉をほぐしてあげましょう。
[st-kaiwa1 r]手や肩、首筋の順で筋肉をほぐし、少しずつ顔まわりに近づけるのがポイントです!
緊張がほぐれると、噛まれるリスクも軽減できるので試してみましょう。
ちなみに口の中がよく見えない場合は、少し開いた唇の隙間から口角を優しく引っ張ると覗き見ることができます。
[st-kaiwa1 r]汚れの取りこぼしがないかも確認できますね!
介護の仕事はきつい?介護の初心者がつまずく口腔ケアに迫る!【まとめ】
介護の口腔ケアは、口内を清潔に保つことだけが目的ではありません。
QOLの向上や細菌による感染症予防など、多くの目的があることを紹介しました。
一方で口腔ケアは、利用者さんの口が開かずやりにくいなど、難しさもあります。
[st-kaiwa1 r]難しさや不安を感じる方は、今回紹介した介護初心者でも簡単にできる2つのコツを実践してみましょう!
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