脱健着患とは?介護初心者がおさえておきたい着脱介助を解説

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介護初心者が覚えておくべきことって、何かありますか?

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こんなお悩みを解決します。

本 記 事 の 内 容

  • 着脱介助とは
  • 着脱介助が難しい理由
  • 着脱介助のコツ

本 記 事 の 信 頼 性

ぼ ん ち ゃ ん |@bonchaaaaan_

着脱介助は、介護初心者が難しく感じることのひとつです。

着脱介助:ご自身で着替えができない方の介助

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私も介護職をはじめたばかりの頃は、着脱介助に苦労しました

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本記事では、介護初心者がつまずきやすい「着脱介助」に焦点を当てて、着脱介助のコツなどを紹介します。

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「脱健着患(だっけんちゃっかん)」という言葉が、今回のポイントです!

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脱健着患:健側(けんそく)から脱がせて、患側(かんそく)から着せる

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「何それ!?」と思った方は、ぜひ最後まで読んでみてください

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本記事がおすすめの方

  • これから介護の仕事に挑戦する
  • 介護職をはじめて間もない
  • 着脱介助がうまくいかない

本記事を読んで「着脱介助のコツ」を掴みましょう!

目次

着脱介助とは


冒頭でもお話しした通り、着脱介助とはご自身で着替えができない方の介助をすることです。

着脱介助は、次のような場面で行うことがほとんどです。

  • 入浴するとき
  • 衣服が汚れたとき

一見、着脱介助は簡単そうに見える方も多いでしょう。

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しかし、私たちが自分で衣服を脱ぎ着するのとはわけが違うんです

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そのため、着脱介助に難しさを感じる介護初心者は多いです。

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私も、着脱介助は一番と言って良いほど慣れませんでした…

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では、なぜそこまで着脱介助が難しいのか、次の章で探ってみましょう。

着脱介助が難しい理由


着脱介助が難しい理由は、次の2つです。

  • 利用者さんの身体が思うように動かない
  • 認知症の利用者さんは着替えを理解できない

では、ひとつずつ探ってみましょう。

着脱介助が難しい理由①|利用者さんの身体が思うように動かない


介護初心者は利用者さんの身体が思うように動かないことが原因で、着脱介助に苦労します。

利用者さんの身体が思うように動かないのは、なんらかの症状による半身麻痺が原因です。

また、身体が拘縮してしまったり、伸展してしまうことも原因です。

ちなみに、「拘縮」と「伸展」の意味は次の通りです。

  • 拘縮とは、筋肉が萎縮して関節の動きが悪くなること
  • 伸展とは、関節が曲がらずに伸び切ってしまうこと
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特に麻痺や拘縮、伸展によって、着脱介助が難しくなります

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着脱介助が難しい理由②|認知症の利用者さんは着替えを理解できない


認知症の利用者さんは、着替える動作を理解できません。

そのため、これからお風呂に入るというときに、再び脱いだ服を着てしまうなんてこともあります。

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腕に通すはずの袖を、首から通そうとすることも…

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私が勤務していた施設は、認知症の利用者さんが多かったので、着脱介助には非常に苦労しました。

着脱介助のコツ


ここまで、着脱介助の難しい理由などを紹介しました。

この章では、介護初心者がおさえておくべき「着脱介助のコツ」を紹介します。

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冒頭でお話しした「脱健着患(だっけんちゃっかん」にも触れていきます!

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着脱介助のコツは、次の3つです。

  • 脱健着患を守る
  • 声かけを徹底する
  • 介助しやすい体勢をとる

この3つさえおさえておけばOKです。

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特に、1つめの「脱健着患」は覚えておきましょう!

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では、それぞれくわしく探っていきましょう。

着脱介助のコツ①|脱健着患を守る


脱健着患とは、次の通りです。

脱健着患とは

  • 服を脱がせるときは健康な側(健側)から脱がせる
  • 服を着せるときには麻痺や障害がある側(患側)から着せる

半身麻痺や身体の片側に障害がある方への着脱介助では、必ず脱健着患を守りましょう。

では、なぜ脱健着患が重要なのか。

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次のように、自分に置き換えて考えてみるとわかりやすいですよ!

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あなたは今、片方の腕が痛くて上がらない状態だとします。

お風呂に入ろうと洋服を脱ぐときに、痛い方の腕(患側)から袖を抜こうとすると、可動域が狭いため脱ぎにくくなります。

そのため、痛くない方の腕(健側)から袖を抜いて、洋服を脱ぎます。

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もし関節の可動域が狭い状態で、無理やり腕を動かそうとすると痛みが出てしまいます

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お風呂から出て洋服を着るときは、最初に痛い方の腕(患側)から袖を通します。

そして痛くない方の腕を通して洋服を着ます。

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洋服を着るときは、洋服を自由に動かせる最初のタイミングで、患側から袖を通します

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仮に、患部を無理やり動かして着脱介助をした場合、患部に強い痛みが出たり、ひどいときには骨折してしまう恐れもあります。

安全な介助を行うには、脱健着患が非常に重要になるので覚えておきましょう。

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脱健着患は、自分に置き換えて想像するとわかりやすいですね!

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着脱介助のコツ②|声かけを徹底する


着脱介助では、声かけが重要です。

声かけがもたらす効果は、次の2つです。

  • 利用者さんの身体機能維持
  • 介助への安心感を生む

寝たきりの利用者さんは、全面的に着脱介助が必要です。

一方、認知症の方や半身麻痺の方は、可能な限りご自身で着替えができるのがベストです。

例えば、認知症の利用者さんに対して「次は上着の右の袖を通しましょう」と、丁寧に声かけをすることで着替えの手順を理解します。

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着替えの手順を理解すれば、ご自身で着脱が可能になります

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また声かけをすることで、介助される利用者さんは安心感を得ます。

安心感を得てもらえれば、スムーズな介助ができますね。

着脱介助のコツ③|介助しやすい体勢をとる


着脱介助は、介護職員が腰を痛めることが多いです。

腰を痛めてしまう原因は、中途半端な体勢(高さ)で着脱介助を行ってしまうからです。

例えば、車椅子に座った利用者さんの靴下を履かせるとします。

そのときに、中途半端に身体を曲げた状態で行うと、腰に負担がかかります。

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この場合は、しっかりかがみ、膝をついた状態で靴下を履かせるのが望ましいです

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また着脱介助をする際は、利用者さんの近くに寄り添い介助をしましょう。

万が一利用者さんが転倒しそうになったときに、すぐ対応できるからです。

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また、近くに寄り添って介助をすることで、無理のない体勢で着脱介助ができますよ!

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脱健着患とは?介護初心者がおさえておきたい着脱介助を解説【まとめ】


半身麻痺や身体の片側に障害がある方への着脱介助は、脱健着患が重要であることを解説しました。

また、着脱介助は利用者さんへの声かけと、介助しやすい体勢がポイントであることも解説しました。

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介護は「安全な介助」が第一です

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介護初心者は正しい知識を基本として、利用者さんに安心感を与えられる介助を行いましょう。

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この記事を書いた人

27歳主婦|ブロガーとwebライター|夫と2人暮らし|介護職に転職経験あり(未経験)|介護老人保健施設(老健)での勤務経験あり|介護に興味がある方へ“介護職の体験談”を発信|ほかにも“介護の見えない部分”や“介護職の情報”を伝えています

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