介護施設はたくさん種類があるけど違いがわかりません…
初めての介護職でおすすめの施設は何ですか?
こんなお悩みを解決します。
- 介護施設の種類と特徴
- 初めての介護職でおすすめの施設【体験談あり】
- 老健のおすすめポイントと裏側
本 記 事 の 信 頼 性
初めての介護職は「大規模施設」がおすすめです
まずは数多くある介護施設の種類や特徴を解説します。
そのうえで、大規模施設とは何を指すのかを一緒に紐解いていきましょう。
[st-kaiwa1 r]私が初めて介護施設で勤務した体験談も紹介します!
この記事を読み終えると、次のことが分かります。
- 介護施設の種類と特徴
- 働いてみたい介護施設
では、本編スタートです!
介護施設の種類を知る
まずは、介護施設の種類について探っていきましょう。
介護施設は「公的施設」と「民間施設」に分けられます
「公的施設」とは
公的施設は国や地方自治体、社会福祉法人が運営する施設です
公的施設は国の補助金を使って設立しています。
そのため公的施設は入居者の利用料を安く抑えられるので、入居待ちが長く人気があります。
[st-kaiwa1 r]公的施設は、低所得者の高齢者を支援する役割もありますよ
公的施設には、以下の施設が分類されます。
- 特別養護老人ホーム
- 介護老人保健施設
- 介護医療院
- ケアハウス
それぞれの特徴は、後ほど詳しく解説しています
「民間施設」とは
民間施設は民間企業が運営している施設です
民間企業は他の施設とサービスの質で違いを出すために、充実した設備を取り入れている特徴があります。
そのため、民間施設は入居者に対するサービスの内容や利用料金が大きく異なります。
民間施設には、以下の施設が分類されます。
- 有料老人ホーム
- サービス付き高齢者向け住宅
- グループホーム
それぞれの特徴は、次の章で詳しくみてみましょう
介護施設の種類と特徴
ここからは、前章で紹介した施設の「特徴」を一緒にみていきましょう。
公的施設①|特別養護老人ホーム(特養)
- 介護度の高い方が多い
- 利用者さん(=サービスを利用する方)は亡くなるまで利用できる
- 利用料金が安く抑えられるので人気があり、入居待ちが長い
特養は介護度の高い方が多く利用しているので、身体介護が業務のメインとなります。
[st-kaiwa1 r]身体介護は「排泄介助」「入浴介助」「食事介助」など、日常に必要な介助のことです
また特養は亡くなるまで利用できるので、「看取り」を行うのも少なくありません。
特養だけに限りませんが、「死と向き合う介護職のつらさ」を経験する覚悟が必要になります。
公的施設②|介護老人保健施設(老健)
- 病院を退院した後、自宅へ帰るのが困難な方がリハビリを目的に利用する
- 利用できる期間は原則3ヶ月
- 利用者さんは亡くなるまで利用できるところもある
老健は、在宅復帰を目的にリハビリや医療ケアを行う施設です。
とはいえ、在宅復帰を見込めない方が長期にわたって利用している場合もあります。
介護度の高い方も利用していて、看取りを行うこともありますよ。
[st-kaiwa1 r]老健の特徴は「特養」に寄っている印象です
そのため、老健の業務も同様に身体介護がメインとなります。
公的施設③|介護医療院
- 介護ケアと医療ケアの両方を必要とする方が利用できる
- 利用者さんは亡くなるまで利用できる
- 重篤な方の看取りケアも対応している
介護医療院は2018年に法定化された施設です。
そのため現在は施設数が多くありませんが、今後は増加していくだろうといわれています。
長期にわたる医療ケアが必要な方に対して、医療ケアや介護ケアを行うので、医療的な側面が強い印象です。
[st-kaiwa1 r]従来の「介護療養型医療施設」が「介護医療院」にあたります
公的施設④|ケアハウス
- 家庭の事情などにより家で生活できない方が利用できる
- ケアハウスは一般型と介護型がある
- 施設数は少ない
一般型は洗濯や買い物、通院の付き添いなどの生活援助が主なサービスです。
他の施設で対応しているような身体介護は行っていないので、介護サービスを必要とした場合は「外部サービス」を利用する必要があります。
[st-kaiwa1 r]「外部サービス」とはデイサービス(通所介護)や訪問介護のことです
一方、介護型は生活援助に加えて身体介護もサービスのひとつです。
また、看取りをしているところもあります。
[st-kaiwa1 r]介護型は、特養や老健などの入所系の施設と同じような業務となります
民間施設①|有料老人ホーム
- 有料老人ホームは3つのタイプがある
- 介護が必要ない自立の方も利用している
- サービスが手厚い
有料老人ホームは以下の3つに分けられます。
有料老人ホームのタイプ
- 介護付き有料老人ホーム
- 住宅型有料老人ホーム
- 健康型有料老人ホーム
「介護付き有料老人ホーム」は、身体介護や生活援助を行います。
また、レクリエーションの提供なども行います。
[st-kaiwa1 r]有料老人ホームは民間企業が運営しているので、サービスが手厚い印象です
サービスを手厚くして独自性のある特色を出すことで、利用者さんを増やしています。
[st-kaiwa1 r]ちなみに介護付き有料老人ホームは、介護度の低い方(自立している方)も利用していますよ
一方「住宅型有料老人ホーム」と「健康型有料老人ホーム」は、原則介護サービスの提供を行っていません。
両者とも生活支援を受けられたり、レクリエーションが充実している特徴があります。
[st-kaiwa1 r]両者は、シニアライフを充実させたい方が利用していますよ
民間施設②|サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)
- 高齢者が住みやすいバリアフリーの賃貸住宅
- サ高住は一般型と介護型がある
「サ高住」とは高齢者が住みやすい環境で暮らせることを目的とした、賃貸借契約で入居できる住宅です。
一般型は安否確認や生活相談のほか、日常の生活援助がサービスのメインとなります。
[st-kaiwa1 r]介護が必要な場合は、外部サービスを利用します
一方介護型は、一般型のサービスに加えて身体介護などのサービスがメインとなります。
[st-kaiwa1 r]介護型は、特養や老健などの入所系の施設と同じような業務になりますよ
民間施設③|グループホーム
- 認知症の高齢者を対象とした施設
- 自立支援の側面が強い
グループホームは、認知症の方が穏やかに過ごせる環境で暮らせることを目的とした施設です。
[st-kaiwa1 r]認知症の方に可能な範囲で役割を持ってもらい、共同生活をしていきます
要するに、グループホームは共同生活で役割を果たすことで、自立支援と認知症症状の進行緩和につなげています。
グループホームの介護職員は、自立支援を促すために必要最低限のサポートを行います。
もちろん、介護度によって日常的な身体介護も業務のひとつとなります。
介護職で初めて働く施設は?【わたしの体験談】
介護職で初めて働くなら、どの施設がよいのでしょうか。
この章ではわたしの体験談も踏まえて、介護職で初めて働くときの「おすすめの施設」を解説していきます。
初めて介護職で働くなら「大規模施設」がおすすめ
初めて介護職で働くなら、特養や老健などの「大規模施設」をおすすめします。
ではなぜ大規模施設で働くのがよいのか、理由を探っていきましょう。
おすすめポイント
- 利用者さんの人数が多く、職員と連携しながら働ける
- 介護技術のスキルアップにつながる
- 幅広い職種との関わりがある
老健や特養は施設の利用者が多いので、職員と連携しながら働くことが求められます。
そのため介護職が初めての方でも、わからないことがあれば他の職員にその場で聞ける環境が整っています。
また特養や老健の業務は、身体介護が多くを占めています。
[st-kaiwa1 r]身体介護の経験を多く積めるのは、介護技術のスキルアップにつながりますよ
一方、特養や老健などの大規模施設は、医師や看護師、リハビリスタッフなどの幅広い職種の方と連携しています。
介護以外にも、介護に関連のある職種を学べるのは大きな魅力です。
[st-kaiwa1 r]ちなみに介護付き有料老人ホームは、特養や老健と比較して規模が小さいところが多いです
また介護付き有料老人ホームは民間企業なので、特色がそれぞれ違います。
[st-kaiwa1 r]初めて介護職で働く方が、施設の特色を見極めるのは難しいでしょう
これらをふまえて、初めて介護職で働く場合は「特養」や「老健」などの大規模施設がおすすめです。
「老健で働く」おすすめポイント
ここからは、私の老健での勤務経験かを踏まえて、「老健で働く」おすすめポイントを紹介します。
おすすめポイントは次の通りです。
老健で働くおすすめポイント
- 幅広い職種との関わりがある
- 在宅復帰を実現したときにやりがいを感じる
- 介護度の度合いがさまざまである
前章でも述べたように、老健は医師や看護師、リハビリスタッフ、栄養管理士など幅広い職種の方と仕事ができます。
介護以外の知識が身につくのも魅力です。
また老健は自宅へ帰るのが困難な方に向けて、在宅復帰を目的とした施設です。
[st-kaiwa1 r]介助をした利用者さんがリハビリを経て在宅復帰できるとなったときは、喜びを感じますよ
さらに老健は介護度の低い方から高い方まで、幅広く利用しています。
[st-kaiwa1 r]認知症の方が入所しているところもあります
「介護度の違い」や「さまざまな症状の違い」を、利用者さんと関わることで学べるのも大きな魅力です。
「老健の裏側」も知る
この章では、私が老健で働いていたときに「あれ?」と思ったこと、すなわち「老健の裏側」を率直に伝えていきます。
老健の裏側
- 介護度の高い方が長期的に利用している
- 特養待ちの方が入所している
- 他の受け入れ先がない方が老健に入所しているケースがある
そもそも老健は、リハビリケアや医療ケアを行い在宅復帰を目指す施設です。
しかし、病院で医療ケアを行うほどではない介護度の高い方が、長い間入所しているケースが多い印象です。
また、特養に入るまでの待機期間を老健で過ごす方もいます。
[st-kaiwa1 r]私が働いていた老健は「在宅復帰を見込める方の利用」は少ない印象でした
一方で、認知症による暴言・暴力が原因で他の施設では受け入れられない方がいます。
他の施設では受け入れが難しいとされた方が、老健に入所するケースが多いのも現状です。
[st-kaiwa1 r]なぜなら、老健は「入所できる条件」がそこまで厳しくないからです
「老健は在宅復帰を目指す方が多くを占めている」と思っていましたが…
実際に老健で働いて、在宅復帰できる方の割合は少ないのが現状だと知りました。
[st-kaiwa1 r]しかし在宅復帰できる方が少ないからこそ、在宅復帰を実現した方がいたときは「大きな喜び」を感じました!
介護職で初めて働く施設は?【まとめ】
介護施設の種類と特徴を解説し、そのうえで初めて介護職で働くときの「おすすめの施設」を紹介しました。
初めて介護職で働く方は、特養や老健などの「大規模施設」がおすすめです。
[st-kaiwa1 r]私の「老健での体験」も参考にしてください!
施設ごとに「利用者さんの介護度」「業務内容」「施設の目的」などが異なります。
自分に合う施設がどれなのか迷ったときは、本記事を参考にして慎重に検討しましょう。
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